アメリカで小児用ピーナッツアレルギー治療薬が初承認

アメリカで小児を対象にピーナッツアレルギーの治療薬がFDAにより承認されました。

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内容

Today the U.S. Food and Drug Administration approved Palforzia [Peanut (Arachis hypogaea) Allergen Powder-dnfp] to mitigate allergic reactions, including anaphylaxis, that may occur with accidental exposure to peanuts. Treatment with Palforzia may be initiated in individuals ages 4 through 17 years with a confirmed diagnosis of peanut allergy and may be continued in individuals 4 years of age and older. Those who take Palforzia must continue to avoid peanuts in their diets. 

https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-approves-first-drug-treatment-peanut-allergy-children

対象となる患者は4~17 歳の小児で、Palforziaを服用中もピーナッツの摂取を行うことはできません。

というのもPalforziaの成分はピーナッツであり、ごく少量のピーナッツの成分を摂取しそれを徐々に増やしていくことによってアレルギーの症状を軽減させるといった作用機序の薬剤であるからです。

つまりこの製剤はピーナッツアレルギーの症状に対する治療薬ではなく、長い年月をかけてピーナッツに対するアレルギー反応を軽減させていく治療薬です。

Palforziaと同じ発想の治療方法はピーナッツアレルギーとは異なりますが日本でもあります。

それは花粉症の「舌下免疫療法」です。

スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに、アレルゲン免疫療法があります。

アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法です。主には、アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われていますが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。

「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。

https://www.torii-alg.jp/slit/

上記は花粉症治療薬のリーディングカンパニーである鳥居薬品のHPからの抜粋です。

アレルギーの原因となる物質をごく少量ずつから摂取を初めてアレルゲンに体を慣らしていくことでアレルギー反応を起こさないようにするというものです。

Palforziaもこれらの薬剤と同じ機序であることがわかると思います。

ピーナッツアレルギーの症状が出てしまった場合は従来同様にステロイド製剤などの対症療法が必要なことには変わりありません。

しかし、そもそもアレルギー発症のリスクを低減できる原因療法であるPalforziaは喜ばしいことです。

残念ながら、日本でも承認を受けるためには国内において治験を実施する必要があるのですぐに使えるようになるわけではありません。

しかし、ピーナッツアレルギーの患者さんにとってはPalforziaが一つの希望となることに変わりはありません。

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