70%・50%イソプロパノールとエタノールの消毒効果の違いを解説〜新型コロナウイルスに効果はあるの?〜

こんにちは、Yotchanです。

消毒用エタノールや無水エタノールが手に入らなくなって久しくなりました。

そんな折にドラッグストアで消毒用イソプロパノールが販売されていたのでエタノールとどう違うのか調べてみました。

イソプロパノールとエタノールの消毒効果の違いは?

イソプロパノールはエタノールとほぼ同等の消毒効果を示すものの、親水性ウイルス(ノロウイルス、アデノウイルスなど)に対する効果はエタノールに比べて劣っています1,2)。したがって、ノロウイルス、ロタウイルスおよびアデノウイルスなどの消毒では、消毒用エタノールのほうを選択してください。 なお、イソプロパノールの毒性はエタノールより2倍程度高いです3)。また、イソプロパノールはエタノールに比べてより強い脱脂作用を示します(イラスト)4)。すなわち、手指消毒に70vol%イソプロパノールなどを用いると、手荒れが生じやすくなります。したがって、イソプロパノールのほうが安価であるものの、安全性などの観点からもエタノールの使用が勧められます。3.7%イソプロパノール添加により酒税が免除された消毒用エタノール(消毒用エタノール液IPなど)を使用してください。

https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/b06.php

消毒効果自体はエタノールと同等程度のようですが、

  • 親水性ウイルスに対しての効果はエタノールより劣る
  • 脱脂作用が強いため手荒れを起しいやすい
  • 安全性の観点からはアタノールの使用を推奨

消毒用エタノールが酒税を回避するために3.7%のイソプロパノールを添加しているとは驚きでした。

とうことは無水エタノールは99%以上の純度なので酒税がかかっているんですね。

実際に手元にある消毒用エタノールの成分表示を見るとイソプロパノールが添加されていることが明記されています。

勉強になります。

http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/product-answer177_2.html

エタノールをイソプロパノールの物性の違いを丸石製薬のHPより拝借しました。

どちらも効能効果には「手指・皮膚の消毒」の記載があります。

気になるのは毒性の項目。

イソプロパノールの経口時のヒト推定致死量はエタノールの1/2。

つまり、エタノールと比較して2倍の毒性があることになります。

手指消毒時における経皮での吸収で致死量に至ることはありません。

ですが、お子さんが誤って飲んでしまわないよう管理には気を付けましょう。

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000417412.pdf

イソプロパノールの注釈に記載のあった親水性ウイルスとはどんなものがあるのか調べてみましたが、いまいちぱっとしない。

そこで厚生労働省から公表されている「感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き」というところから各種ウイルスの消毒方法を抜粋しました。

ここに記載されている内容では以下のウイルスにおいてイソプロパノールの消毒作用が認められています。

  • エボラ出血熱
  • ペスト
  • 天然痘
  • SARS
  • MERS
  • 結核

今回のCOVID19と同じコロナウイルスが原因のMESおよびSARSでの消毒作用が明記されていることから新型コロナウイルスにも有効であることが推測できます。

万が一、遺体の体液等で汚染された場合など、消毒を行う必要が生じた場合には、消毒に用いる薬品は、0.05~0.5%(500~5,000 ppm)次亜塩素酸ナトリウムで清拭*、または30分間浸漬、アルコール(消毒用エタノール,70v/v%イソプロパノール)で清拭、または30分間浸漬とし、消毒法は、消毒薬を十分に浸した布又はペーパータオル等で当該箇所を満遍なく拭く方法が望まれます。消毒剤の噴霧は不完全な消毒やウイルスの舞い上がりを招く可能性があり、推奨しません。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou.html

また、厚生労働省より公開されている「新型コロナウイルスに関するQ&A(関連業種の方向け)」に上記記述を確認しました。

これらより、新型コロナウイルスにおいてもイソプロパノールが有効であることが確認できます。

イソプロパノールの濃度に注意

http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/product-answer97_3.html

ウイルスではない菌に対する消毒効果ではエタノールとは同等のイソプロパノール。

70%イソプロパノールと比較して50%イソプロパノールはMRSAの殺菌に30分もの時間を有することから菌に対しては濃度の高い70%が望ましいでしょう。

次に、ウイルスに対しての効果を見ていきましょう。

アデノウイルスなどエンベロープを持たないウイルスに対しては消毒用エタノールが効果を示す一方、イソプロパノールはほとんど効果を示しません。

しかし、エンベロープを有するウイルスに対してはエタノールと70%、50%イソプロパノール間における不活化効果は変わりません。

新型コロナウイルスはエンベロープウイルスですのでアルコールなどで感染力を失うことが知られています。必要以上に恐れる必要はありませんが、手洗い・うがい・マスクなどの基本的な感染症予防を行うことが公衆衛生上重要です。

http://jsv.umin.jp/news/news200210.html

新型コロナウイルスはエンベロープを持つウイルスです。

つまり、菌やエンベロープを持つウイルスに対しては効果を示さないイソプロパノールですが新型コロナウイルスに対しては有効です。

消毒用エタノールが手に入らない場合はイソプロパノールで代用は可能でしょう。

私が先日ドラッグストアで見かけたイソプロパノールは50%のものでした。

無水エタノールから調整した消毒液と消毒用エタノールの在庫があることから購入しませんでしたが、消毒液が不足していることは購入しても差し支えないでしょう。

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