
WimaxとポケットWiFiの違いを分かりやすく解説します。
どちらにもメリット・デメリットがあるのでそれぞれの違いをしっかりと理解しましょう。
ポケットWiFiとWimax
ポケットWiFiとWimaxは一見同じようなサービスに見えますが、厳密に言うと少し違います。
- ポケットWiFiは主にSoftbankの回線を利用
- WimaxはUQのWimax2+回線を利用
結果としては両者とも外でネットが使えるという点では同じですが、接続している回線が違うんですね。
WiMAX 2+はLTEの一種でもあります。
LTEには2種類の方式があり、現在、日本の携帯キャリアで利用できるのは「FDD-LTE」です。FDD-LTEは「電話通信」から発展したLTEで、比較的低い周波数帯の電波が利用されており、「ドコモXi」および「LTE-Advanced」、「au 4G LTE」、「SoftBank 4G LTE」などが該当します。
これに対し、「TD-LTE」は「無線通信」から発展したLTEで、比較的高い周波数帯の電波が利用されています。WiMAX 2+はこのTD-LTE互換の4G(第4世代移動通信システム)回線です。WiMAX 2+は2.5GHz帯=Band41という周波数帯を使用しています。従来のLTEでは2GHz帯や800MHz帯が利用されていましたが、WiMAX 2+は高周波数となっているため、より高速な通信が可能となりました。
また、2015年2月にはWiMAXで使用していた帯域のうち20MHz分をWiMAX 2+用に切り換えると共にキャリア・アグリゲーション(CA:複数の周波数帯の電波を束ねてデータ通信をする技術)を導入。周波数帯の合計が40MHzとなって以前と比べて高速化が実現されました。
さらに2020年3月末以降は、現在、WiMAX向けに利用されている10MHz分もWiMAX 2+向けに切り換えることが予定されています。これによりWiMAX 2+向けの周波数帯は合計50MHz幅となり、現在よりもさらに高速化することが可能と言われています。
現在は利用機器や提供エリアの対応状況により、システム上の下り最大速度は758Mbpsが一部エリアで提供中、440Mbpsが順次全国に拡大中となっています。
https://dream.jp/mb/tips_m/wifi20.html
Wimax2+回線の方が携帯キャリアのLTE回線よりも高速である点が一般的に大きな違いと言われています。
また、ポケットWiFiには「どんなときもWiFi」や「Star WiFi」など多くの業者が参入していることが特徴。
Wimaxも代理店は多くありますが、使用している回線は全て同じなのでどこで契約しても変わりません。
回線速度の違いはこれで認識していただけたかと思います。
次は、繋がりやすさについて見ていきたいと思います。
繋がりやすさはポケットWiFiに軍配があがる

速度の面だけを見るとWiMax一択のように思えますが、現実はそうではありません。
Wimaxはどこでも問題なく繋がるわけではないからです。
wimax2+の電波は高周波数帯であるため、直進性が強いので電波が曲がりにくく、障害物があればその後ろの方には回り込みにくいという特徴があります。
そのため、家の間取りや設置場所が悪ければ繋がりにくく、通信速度が遅くなります。
まずはWimaxのエリア判定で自宅の接続性をチェックしましょう。
UQ Wimax ピンポイントエリア判定:https://www.uqwimax.jp/signup/area/
皆さんの自宅はいかがでしょうか?
私の自宅はしっかり「○判定」でした。
そのためWiMaxを契約したのですが・・・。
自宅では全然繋がりませんでした。
初期はモバイルルーターのW06を選択したのですが、あまりにも遅かったのでホームルーターのL02を購入した結果実用できる速度になりました。
外に持ち運ぶ予定がないのであればホームルーターを契約時に選択することをオススメします。
さらに接続性に関して知っておかねばならないことがもう一つあります。
それはWimaxは地下鉄では無能であること。
東京都内の地下鉄と大阪市内の地下鉄でWimaxを使っていると駅と駅の間の区間ではネット接続ができません。
駅を発車するごとに通信がプツプツ途切れるのは明確なデメリットです。
それに対して Softbank回線を利用していることの多いポケットWiFiはスマホ同様地下鉄でも問題なくネット接続することが可能です。
この点はポケットWiFiの最大の強みで電波が途切れる心配がないということはストレスが少ないのでオススメ。
これらを総合すると、地下鉄などでも利用するシーンがあるのであればWimaxは微妙ということになります。
家庭用のWiFiとして使うならWimaxが有力

WiFiルーターを外に持ち出して運用する機会のない方はホームルーターも選択できるWiMaxの方が有力な選択肢となります。
ホームルーターはモバイル用のルーターと比較して電波の強度も速度も違うので家庭用にはオススメです。
WiMaxの現最新機種のW06とL02を比較してみると、W06の方が最大下り通信速度が速いので優勢かと思われますが最大通信速度なんてまず出ません。

ピンポイントエリア判定で○の私の自宅での測定結果はこんな感じです。
20Mbps出ればいい方なのが私の環境。
大阪市内ではW06で60Mbpsは余裕で出るので本当に場所によって繋がりやすさが大きく変わります。
そのため、少しでも電波のつかみやすいホームルーター「L02」を選択した方が安心ではあります。
UQ mobileが自宅では圧倒的に速いところが笑えますが、使える容量が違うので比べても仕方ありませんね。
通信制限時の速度は圧倒的にWimax

私がWimaxとポケットWiFiであるStar WiFiを二重で契約している理由は通信制限時の速度にあります。
WimaxとポケットWiFiでは通信制限の定義が結構違うんですよね。
三日制限 | 月間最大通信量 | 制限時通信速度 | 速度制限期間 | |
Wimax | 10GB/3日 | なし | 1mbps | 三日制限の翌日18:00~2:00まで |
ポケットWiFi | なし | 概ね100GB | 128kbps | 月末まで |
以上が簡単にまとめたWimaxとポケットWiFiの通信速度の制限事情です。
本当にその人が何を重視するかでどちらを選ぶか変わってくるポイントです。
ポケットWiFiの特徴
- 三日制限なし
- 通信制限がかかると死ぬ
- 最大通信量は概ね100GBが基準
ポケットWiFiの特徴は三日制限がないことが挙げられます。
その代わりに、多くのポケットWiFiでは100GBを超えると通信制限がかかることが多いです。
クラウドSIMを採用しているポケットWiFiであれば月間の最大通信量の設定はないようですが、ルーターのスペックがお粗末なので私はオススメしていません。
ポケットWiFiは通信制限がかかると死にます。
冗談抜きで何もできません。
Twitterすら読み込めないレベルの遅さです。
LINEで写真を送ることなんて持ってのほか。
何もできません。
100GBを超える使い方をしないのであれば気にするポイントではありませんが、使い方によっては超える可能性がある人はWimaxの方をオススメします。
Wimaxの特徴
- 三日制限こそあるが通信制限時の速度は速め
- 速度制限がかかるタイミングは翌日のピーク時
Wimaxの通信速度制限の特徴は非常にゆるいことが挙げられます。
通信速度は1mbpsとなっていますが、実際はもう少し出ています。
Amazon Primeの動画が制限時でも支障のない速度が出ているのでネットサーフィンが少し遅いかなといった程度で幸せ。
また、速度制限が即日かかるわけでもないことも特徴です。
一日に100GB使ったとしても制限がかかるのは三日制限を超えた翌日〜三日間で10GBを超えない日になるまでの期間。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | |
通信量 | 100GB | 3Gb | 3Gb | 3Gb | 100GB |
速度制限 | なし | あり | あり | あり | なし |
表にしてみるとこんな感じです。
極端な例ですが、やろうと思えばこんな使い方をWimaxならできます。
月間の最大通信量が設定されていないということの意味がこれで理解できるのではないでしょうか。
そして、速度制限時のもう一つ重要な点。
それはWimaxでは日中の速度制限が一切ないこと。
仮に毎日100GB使う生活をしていたとしても速度制限がかかるのは18:00〜2:00の6時間の間だけなので日中の速度制限は一切ありません。
制限時の通信速度でもPrime Videoは普通に鑑賞できます。
実質通信制限があってないようなものなのがWimaxです。
月額料金はそこまで変わらない。
ポケットWiFiは各種の業者、Wimaxは各プロバイダーによって価格が違うので厳密な比較はできませんがそこまで両者に差はありません。
変わっても200〜300円程度に収まることが多いと思います。
価格に囚われすぎて自分に合っていないプランのものを契約しても仕方がないのでポケットWiFiの人は気を付けましょう。
Wimaxの場合は代理店が違うだけでどこで契約してもプランの内容は変わらないので一番安いところで契約するのがベストです。
私はキャッシュバック込みで最も価格の安いGMOとくとくBBでWimaxを契約しました。

まとめ

以上がWimaxとポケットWiFiの簡単な比較でした。
私は家の回線の他に仕事中に持ち運ぶWiFiも必要なので両方を契約しています。
家での平日のメイン回線はStar WiFiで仕事中に使うのはWimaxの運用です。
Star WiFiの通信量が80GBを超えると家庭用の回線をWimaxに切り替えるなど柔軟な運用で無駄なく過ごしています。
私がポケットWiFiの中でもStar WiFiを契約し続けている理由は過去記事にも記載しているので併せてご覧ください。


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