こんにちは、Yotchanです。
本日はWiMax用モバイルルーターW06をSoftbank系のFuji SIMで利用していましたが、あまりにも遅いので原因を調べてみた話をしたいと思います。
W06でのFuji SIMが異様に遅い
W06は元々WiMax用の端末として販売されているモバイルルーターですが、SIMロックがかかっていないことから私はSoftbank系のFuji SIMで運用していました。
Fuji SIMとW06の通信速度は大阪市内で30Mbpsとまずまずの速度であったため、最近までは特に気にすることなく運用していました。
しかし、ここ最近はコロナの影響からなのか特に自宅での通信速度が異様に遅いと感じる瞬間が増えてきていました。
自室から遠いリビングだから繋がりにくいのかなとも思っていましたが、自室ですらなかなかページが読み込まれない瞬間が出てくる始末。
そこで、自室でスピードテストを行なってみると9.6Mbpsしか出ていないことが判明しました。
大阪市内では30Mbps出ていたので自宅で測定したことがなかったためこの測定結果は寝耳に水です。
17時でこの速度なので通信が集中する時間帯でスピードがさらに落ちることは明白。
Softbank系SIMに限らず、WiMaxの電波も入りにくい我が家という事情を加味しても遅すぎるような気がします。
そこで、原因を探るべくW06の対応周波数を調べてみることにしました。
W06はau回線以外はプラチナバンドに非対応
W06の対応バンドは公式では発表されていませんが、以下のバンドに対応しているとのことでした。
- 2.1GHz(Band 1)
- 1.7GHz(Band 3)
- 800MHz(Band 18/26)
- 2.5GHz(Band 41)
- 3.5GHz(Band 42)
一見すると、プラチナバンドにも対応していてまずまずのスペックに見えますがこれらのバンドが全て利用できるのはau回線のみのようです。
Speed Wi-Fi NEXT WシリーズはHuawei製のモバイルWi-Fiルーターシリーズです。対応周波数帯が豊富で、最大通信速度も高速な傾向があります。またW03以降はSIMロックがかかっていないSIMフリー仕様です。
最新モデルのW06がWiMAX 2+やauの契約で利用可能な周波数帯は4つ。他にもハードウェア的には1.7GHz(Band 3)に対応していて認証も取得していますが、実際は1.7GHz(Band 3)には繋がらないように制限されています。
本家WiMAX 2+で契約している方や、au系の格安SIMで利用される方にはまったく影響ありませんが、docomo系やSoftBank系のSIMカードで利用される方は要注意です。
docomo系やSoftBank系の格安SIMだと2.1GHz(Band 1)と3.5GHz(Band 42)の2バンドだけ利用できます。
https://gadget-live.net/wimax2-devices-band/#toc11
docomo,Softbank系のSIMではプラチナバンドが使えない・・・!?
電波は周波数が高くなるほど障害物に弱いため、屋内では掴みにくくなる性質があります。
そのため、屋内でも快適にデータ通信が行うことができるように各社はプラチナバンドと呼ばれる1Ghz未満の周波数帯の電波を運用しています。
上表は各社が提供している周波数帯です。
この中でプラチナバンドは700 , 800 , 900 Mhz帯に属する電波となります。
ここで改めてW06の対応バンドと照らし合わせてみましょう。
バンド3はカタログスペック上は対応していますが、実際は繋がらないように制限されているとのことでした。
この表を見て理解できる通り、docomo系とsoftbank系はプラチナバンドに非対応かつバンド1と42しか利用できないということが目に見えてわかります。
どうりで自宅での通信速度が大阪市内の屋外よりも遅いわけです。
元々はWiMax用ルーターということもあってUQ及びauに最適化されたスペックになることは仕方がありません。
これはもうどうしようもないぞ・・・。
まとめ
W06の通信速度が遅い理由はそもそもSoftbankやdocomo系で利用可能なバンド数が少ないからということが判明しました。
流石に自宅では速度が遅すぎてストレスを感じることが多くなったので私はSoftbankに最適化されたモバイルルーター「801HW」を購入することにしました。
結果は通信速度が3〜4倍速くなったので、対応バンドは最重要視すべきスペックであるということを理解しました。
801HWのレビューはまた別の記事にて紹介しようと思うので気になる方は合わせてご覧ください。
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