こんにちは、Yotchanです。
本日はついに話題の折りたたみスマホ「Galaxy Fold 5G」を購入したので紹介したいと思います。
三年ぶりのAndroid端末がまさかの変態端末になるとは思いませんでした。
Galaxy Foldとは
Galaxy FoldはSAMSUNGより販売されている「折りたためるスマートフォン」。
世界初の商品とはなりませんでしたが、メジャーなメーカーから発売されているフォルダブルフォンとしては初の製品となります。
発売価格は日本国内で驚異の24万円とMacBook Proが余裕で購入できてしまう超高級スマートフォン。
現在ではGalaxy Foldと同様の折りたたみ機構を備えたGalaxy Z Flipといったモデルも販売されています。
■Galaxy Foldのスペック
・メインディスプレイ:7.3” QXGA +ダイナミックAMOLED(4.2:3)
・カバーディスプレイ:4.6” HD +スーパーAMOLED(21:9)
・カバーカメラ:10MP Selfieカメラ(F2.2)
・リアトリプルカメラ:16MPウルトラワイドカメラ(F2.2)/12MP広角カメラ(デュアルピクセルAF、OIS、F1.5 / F2.4)/12MPテレフォトカメラ(PDAF、OIS、F2.4、2倍光学ズーム)
・フロントデュアルカメラ:10MP Selfieカメラ(F2.2)/8MP RGB深度カメラ(F1.9)
・CPU:Snapdragon855
・RAM:12GB RAM(LPDDR4x)
・ストレージ容量:512GB(UFS3.0)
・micro SDスロットなし
・バッテリー:4,380 mAh
充電:有線および無線での急速充電対応、QC 2.0およびAFCと互換性のある有線充電、WPCおよびPMAと互換性のあるワイヤレス充電
OS:Android 9.0(Pie)→Adroid 10.0
https://www.galaxymobile.jp/galaxy-fold/specs/
私が最後に使っていたAndroid端末はGalaxy Note8でSnapdragon 835機でした。
CPUでは二世代の更新、RAM容量は6GB→12GBと個人的には大きくスペックの上がった端末への乗り換えです。
Note8ではスマートフォンゲームの限界がきてiPhone XRに乗り換えたので実質的にAndroidにがっつり触れるのは3年近くぶり。
それでは、早速中身を一緒に見ていきましょう。
開封の儀
今回、私が入手したモデルは韓国版の5G対応モデルです。
日本国内で流通しているAUモデルは5G非対応の4Gモデルであるため、5Gを利用してみたい場合は韓国版などのモデルを輸入代行業者などを通して入手することをオススメします。
ちなみにですが、Galaxy Fold 5Gはミリ波非対応のSub6までの対応。
価格が価格なだけにミリ波には対応しておいて欲しい感じは否めません。
まぁ、ミリ波が普及するころにはヒンジがぶっ壊れている可能性もあるので問題ないのかもしれませんが。
「ミリ波」や「Sub6」の違いが気になる人は以下の記事にてわかりやすく紹介しているので合わせてご覧ください。
話を戻しましょう。
箱を開けるとGalaxy Fold本体が広がった状態で収納されています。
今回は中古で購入したのでシートなどはありませんでしたが、新品であればきちんと貼られているはず。
付属品に完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」がついてくる太っ腹ぶり。
個別で買うと定価は1.5万円ほどのようなので付属品の域を超えてる気もします。
本体コストに含まれているとは思うのですでに完全ワイヤレスイヤホンを所持しているユーザーにとっては複雑な気分になりそう。
コンセントは韓国のものであるため日本では仕えなさそうです。
Galaxy Foldには純正のケースも付属していました。
ケースは購入してすぐにでも使いたいものなのでありがたいですね。
画面が折りたたみできるからか、2つに分かれている特殊なケースでした。
背面は自分の顔が映り込むほどピカピカです。
Galaxy Note 10と同じトリプルカメラを備えているため、カメラ性能も期待できそうです。
折り畳んだ時のフロント側には4.3インチの有機ELディスプレイがあります。
外観はざっくりと撮影したので起動します。
韓国モデルということで初期の言語は韓国語。
何が書かれているのかマジでさっぱりわかりません。
当山と言えば当然のことですが、最初に言語設定があったためなんとかなりました。
こう見ると韓国語とアラビア語、ロシア語は文字自体も特殊でなんとなく意味を察することもできませんね。
難解な言語筆頭候補の日本語を差し置いていう話ではない気もしますが。
諸々の設定を粛々とこなしていくと使用上の注意が表示されます。
Galaxy Foldがいかに耐久性に乏しいかがこの一枚に納められています。
メイン画面には保護フィルムを貼らないようにとの注意書きも明記されています。
しかし、注意書こそありますが画面保護フィルムを禁止しているわけではない様子。
ディスプレイ設定のタッチ感度に「画面保護フィルムを使用するためにタッチ感度を向上させる」という項目があるからです。
ガラスディスプレイではないGalaxy Foldの画面はとにかく傷つきやすい。
24万円以上もする端末のディスプレイが傷だらけになることを黙ってみているユーザーはいないでしょう。
流石にSAMUSUNGもその辺りは理解していることが読み取れる項目ですね。
ファーストインプレッション
ディスプレイ
私がGalaxy Foldに触れるのはGalaxy Harajukuで少し触って以来になります。
こうして設置して斜めの角度から見ると真ん中の折り目はうっすらと見えますが、正面から使っている上では全く気になりません。
ただし、本体を横にして持つと使用している時に折り目が目立つことは否めません。
ディスプレイは有機ELということもあり圧巻の美しさ。
よく考えてみると、このディスプレイサイズで有機ELの端末って他にはないのではないでしょうか。
7.3インチのディスプレイをポケットに収めることができるという点は非常に好印象です。
カメラ
リアカメラの性能はGalaxy Note10と同じトリプルカメラを採用。
画質に関しては個人的には可もなく不可もなくといったところ。
というのも、私は基本的にiPhoneしかろくに使っていなかったのでiOSと処理の異なるSAMUSUNGの画像の処理を見慣れていないことがこの評価に至った理由です。
iPhone 11Proと比較すると白の色味が強いように感じますが、iPhoneが少し暖色に寄っているだけかもしれません。
要するに、このレベルのハイエンド端末にまでなると自分がどちらの画像エンジンの処理を好みであるかといった違いになってくるのだと思います。
あとは表示しているディスプレイの問題もありますよね。
基本的に写真の比較は撮影した端末で表示して並べて行うことが多いと思います。
この比較方法だと、写真の差がカメラ性能によるものなのかディスプレイ性能によるものなのかはっきりとしなくなってしまいます。
OSによって色味の再現は異なるので全く同じディスプレイ条件で比較するためにはパソコンなどにデータを移して同じモニターで画像を並べて比較する以外にありません。
そんな面倒なことをめんどくさがりな私がするわけもなく、どちらの機種も写真が十分綺麗だからいいんでない?という大雑把な感想のみ記しておきます。
画質面における感想は上記の通りですが、カメラのUIに関してははっきりとした感想があります。
カメラのUIは明らかにiPhone 11 Proの方が優れています。
Galaxy FoldとiPhone 11 Proは共に望遠、広角、超広角の3つのカメラを搭載しています。
写真を撮影する際は自分の好みのカメラを選択して被写体との距離や画角を決定します。
このレンズの切り替えがはPhone 11 Proの方が一切の遅延もないスムーズ。
Galaxy FoldのカメラのUIではレンズの切り替えにワンテンポの遅延が発生する少し残念な仕様でした。
RAMを12GB積んでいてもこれなので、おそらくはiOSのカメラのUIが飛び抜けて優れているというだけだと思いますが残念であることに変わりはありません。
iPhone以外の端末に久しぶりに触れると、普段は当たり前のように利用している機能の一つ一つがiPhoneは洗練されているのだと気づかされます。
また単純に画面を開いた状態ではディスプレイサイズが大きい=本体が大きいのでカメラの撮影はしにくいです。
いうなればiPad miniで写真を撮るようなものですからね。
もちろん、折りたたんだ状態でカメラを撮ることもできますが、折りたたんだ時の4.3インチのフロントディスプレイは逆に小さすぎて操作しにくいという難点も。
大きすぎるか小さすぎるかの2極端な印象を受けました。
スペック
日常使用におけるスペックは何の不満もありません。
Galaxy Note8から二世代更新されたCPUに12GBもあるRAM。
全ての動作はカメラ周りを除けば概ねスムーズです。
これは端末の問題ではありませんが、個人的にAndroid端末に触れることがなさすぎて少し困惑しているところはあります。
Appleの連携にどっぷりと身を浸しすぎていた為か、iPhoneやMacのデータにアクセスできないことにもどかしさを感じてしまいます。
特に写真の同期がされていないのが痛いですね。
Google Photoなどを利用すればいいのでしょうが、わざわざ同期してまで使おうという気にもなりません。
iPad miniなどに持ち替えればいいだけの話。
そういった意味で、Android OSを搭載しているという点がApple製品に囲まれている私にとって煩わしいと思うシーンが多いです。
AirPodsの接続が面倒だったりもしますしね。
無論、Galaxy Foldを購入する人の多くにとっては関係のない話なのでこの端末の問題ではありません。
画面分割は一見すると素晴らしい
Galaxy Foldは広大な画面サイズを活かして最大で3つのアプリを同時に使用することができます。
通常の端末であれば3つのアプリを同時に利用すると処理が追いつかないかもしれませんが、そこは流石のGalaxy Fold。
12GBの大容量RAMで安定したマルチタスク性能を実現してくれます。
ネット検索をしながらTwitterをしつつYoutubeを再生できるGalaxy Foldですが、私はこの機能を日常的に利用することは間違いなくありません。
分割すると作業効率が落ちる
7.3インチの画面サイズはタブレットにしては小ぶりです。
そのため、3つのアプリとまではいきませんが2つのアプリの同時利用ですらそれぞれのアプリの大きさは小さくなります。
ながら作業の際たる例は動画を見ながらのTwitterやネット検索であると思います。
実際に分割画面で動画を見ようとするとかなり動画の画面が小さくなることが見て分かるかと思います。
それに加えて、ネット検索の表示領域も小さくなるためスクロールの回数がかなり増えて非効率なことこの上ない。
画面分割を行なって十分恩恵があるのは9.7インチを超えるディスプレイサイズからだと考えています。
冷静になって考えてみるとわかりますが、画面を半分に分割してしまうとGalaxy FoldはiPhone 5Sが縦長になったものが2つ付いている程度の存在に成り下がります。
それなら普通のスマホを2台用意した方が効率の面で見ると上回ります。
同じアプリを複数起動できない
Gakaxy FoldではiPadとは違って同一のアプリを複数起動することができません。
例えば、Chromeを2タブ並べて表示することや、ワードの資料を2つ同時に閲覧することはできません。
ネット検索に関しては異なるブラウザをインストールすれば済む話ではありますが、それ以外のアプリではそういうわけにもいきません。
いろいろマルチタスクができるように見えて、まだまだ不自由な面が多々見受けられる現状です。
いろいろマルチタスクができるように見えて、まだまだ不自由な面が多々見受けられる現状です。
大画面である意味がなくなる
私は12.9インチのiPad Pro以外のiPadでは画面分割をすることはほとんどありません。
その理由は画面分割を行うと大画面である意味がなくなると考えているからです。
先ほども触れましたが、画面分割を行うとそれぞれの表示領域がどうしても小さくなってしまいます。
そうなると、大画面である意味が薄れ端末を2つ利用する方がむしろ自由に端末を運用できるようになります。
大画面であることの最大のメリットは表示領域の広さや文字が大きいことといった視認性の良さです。
このような最大のメリットを潰してまで画面分割を利用する意義は私にとっては低いと考えます。
Chromeでネット検索したり、TwitterをしながらLINEの返信を行う程度であれば支障はないので行いますけどね。
LINEの返信のためだけにアプリを切り替えるのが面倒なのでその点でだけは重宝します。
スマートフォンというよりはタブレット
フォルダブルフォンという新しいジャンルを切り開いたGalaxy Foldですが、個人的には「Phone」であるとは考えていません。
「Tablet」です。
iPad mini5とほとんど同じ領域のディスプレイを折り畳むことでポケットの中に収めることができるようになった点がよく評価されているGalaxy Fold。
そこで、改めて考えて欲しいのですが、比較対象となっているiPad miniはスマートフォンでしょうか?
答えは当然、違います。
そう、Galaxy Foldは「折り畳みスマホ」として発表されてしまったがためにスマートフォンとして使用するにはその画面サイズ故にユーザーにとって使いにくい中途半端な端末であるという印象を与えてしまいがちです。
実際、私も利用当初はGalaxy Note8と同じような使い方をしようとしていましたが、文字入力など大画面であるがゆえにやりにくい作業が目につきます。
画面を畳めば4.3インチのディスプレイがあるとは言いますが、4インチのiPod Touch=iPhone 5Sよりも横幅が短くて縦長なので使いにくいの極み。
想像してください。
今となってはかなり小さいiPhone 5Sよりもさらにディスプレイの横幅が短いということを。
使いにくいったらありはしない。
そのため、個人的にはこのフロントディスプレイはあってないようなものだと考えています。
フリック入力ですらやりにくい。
そのため、ロマンだけの使いにくスマホだなとさえ感じていましたが視点を変えるとその評価は変わりました。
ポケットの中に入る7.3インチのAndroidタブレットであると考えればかなり素晴らしい製品な気がする。
とはいったものの、iPadを選ばずにわざわざ泥タブを利用するなんて発想はなかったので個人的には苦笑しましたが。
AndroidタブレットとiPadどちらが優れているとかの議論をここでする気はないので話に戻りますが、ポケットにタブレットが入ると考えるとこの製品は素晴らしいです。
しかも、普通のタブレットと違ってケータイ回線での通話が可能。
Galaxy Foldは「フォルダブルフォン」ではなく、「通話のできるポケットサイズのAndroidタブレット」だったのです。
折り畳み時の4.3インチディスプレイが使い物にならない以上、7.3インチのディスプレイしか利用できないGalaxy Foldはスマートフォンに分類すべきではありません。
我々ユーザーがSAMUSUNGが誤って定義づけしたジャンルから視点を変えてこの端末と付き合っていく必要があります。
まとめ
フォルダブルフォンではなくポケットサイズのAndroidタブレットであったGalaxy Fold。
個人的には第一世代にしては実用に耐えうる面白い製品であるとは思いますが、Androidの宿命ともいえるサポート期間の短さが気になるところです。
定価24万円越えのこの製品を通常のAndroid端末同様に2年でOSのサポートが切られるのかどうか。
Galaxy Foldですら二年でサポートが切られることになれば私は二度とAndroid端末を購入しないでしょう。
初めてのAndroidタブレットをこれからどうやって使いこなしていくのかじっくり触れながら考えていきたいと思います。
新しいものが欲しい人や、タブレットをより手軽に持ち運びたい人にとっては文句なくオススメの製品です。
AU版では5G非対応なので、購入するのであればAmazonなどで5Gモデルが販売されているのでそちらを購入すると長い目で見ると満足度が高いかもしれません。
価格も安いですし。
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