こんにちは、Yotchanです。
本日はオンラインで配信されていないPSPタイトルをプレイするためにPS VitaにCFWを導入した話をしたいと思います。
久しぶりにPSPのゲームを遊びたい
最近、ふと学生時代にプレイしていたPSPゲームをやりたくなりました。
アクション系ではPhantasy Star Portable2やMonstar Hanter 2nd G、ADVでは「夜明け前より瑠璃色な」や「水月」という過去の名作がPSPタイトルには連なっていました。
しかし、これらのタイトルはPS Vitaでプレイすることはできません。
オンラインストア上で配信されているPSPタイトルはごく一部で私が好きだったゲームはその中にひとつもありませんでした。
昨年の8月にPS Vitaを購入してから軌跡シリーズ5作とAugustのタイトル2作をプレイしそろそろやるゲームも無くなって暇を持て余す日々。
そこで、暇つぶしのためにPS VitaにCFWを導入してPSPゲームをプレイできるようにすればいいのではないかと思うようになりました。
PSPは流石に使い込んだだけあってバッテリーの接触やACアダプターの接続が甘くなっていたので実用できない状態になっていますがUMDとリッピングしたISOデータはPSPと共に手元にあります。
PS VitaでPSPゲームをプレイできるようになればかつてのゲーム資産をそのまま流用できるのでお金もかからず時間を潰すことができるのでメリットしかありません。
そこで10年以上ぶりにPSP及びPS VitaにCFWを導入することにしました。
今回の作業手順
PSPのCFW導入は当時ディープなレベルで行っていたので今でも知識として残っていますがPS Vitaはプレイしていた際にCFWがリリースされていなかったので導入したことがなかったので試行錯誤しながら導入を行いました。
まず、私のPS Vitaのバージョン情報などを記したいと思います。
- 型番:PCH-1000
- バージョン:3.73(最新)
私のVitaは初期型でバージョンは最新の3.73でした。
PS VitaへのCFWは最新バージョンでも導入が可能でハードルは非常に低いのでなんとかなりました。
ですが、3.73ではPSPをエミュレートするAdrenaline6.61が動作しなかったので3.65までダウングレードしCFW環境を恒久化するEnso化も行いました。
最終的に実行した手順を以下にまとめます。
- HENkaku(h-encore)を導入
- Vitashellをインストール
- modoruをインストールし、FW3.65にダウングレード
- HENkakuをEnso化
- Adrenaline(PSPエミュ)を導入
- PSPからリッピングしたUMDのISOをメモリーカードへ移動
流れとしてはこのような感じです。
1-5までとんとん拍子に進むのでその間にPSPからUMDのISOをリッピングすることをオススメします。
CFW HENkaku 導入方法
HENkaku(h-encore)を導入
PS VitaのCFWは「HENkaku」と呼ばれていてイメージとしてはPSP3000シリーズで導入していた「LCFW」が一番近いと思います。
導入は下記サイト様を参考に行いましたのでそちらをご参照ください。
注意点としては使用するソフトがWindwosでしか使用できないのでMacユーザーの人はParallelsかBootcampでWindows環境を用意する必要があります。
私はParallels上のWIndows10でHENkakuの導入を試みましたがWindows10では何故かうまくいかなかったので古いWindows7のノートを引っ張り出して導入しました。
Vitashellのインストール
VitaShellはPSPでいうFilerのようなソフトでパソコンからVitaのメモリーカードにデータやアプリをコピーするために必須のアプリです。
HENkaku導入時に使用した「h-encore」を起動すると「Download Vitashell」という項目があるので選択してインストールしましょう。
FW3.60 or 3.65にダウングレード
PSPのエミュレーターである「Adrenaline」は3.73上のHENkakuでは動作ができなかったのでこの段階でダウングレードを行います。
以下のサイトを参考に「modoru2.1」を導入し、3.60か3.65にダウングレードしましょう。
3.60でも3.65でも特に問題ないようですがどちらかと言えば3.60の方が各種プラグインなどの互換性が高いらしいです。
私はPSPのゲームをしたいだけなのでとりあえず3.65にしました。
HENkakuをENso化
Vitaのバージョンのダウングレードが完了したら再び「h-encore」を起動してHENkaku環境に入り、以下のサイトを参考にEnso化を行います。
PS VitaのHENkakuはPSPのCFWでいうところのLCFWと同じで電源を切ると改造環境がリセットされてしまうという特徴があります。
Enso化すると再起動してもHENkaku環境が維持されるので導入しておいた方がストレスがないのでオススメです。
HENkakuに入る時に1/3の確率で失敗するので面倒だったんですよね。
Adrenalineの導入
ようやく本題のPSPエミュレーターのインストールまで辿り着きました。
PS Vita上で動作するPSPのエミュレーターは「Adrenaline」というソフトでバージョンは6.61が最新とのこと。
Adrenalineは先述のとおり3.73のHENkaku上では動作しませんでしたが3.65 HENkaku Enso上での動作を確認しています。
導入は以下のサイトを参考にしました。
かつては毎日8時間以上見ていたXMBに懐かしさが止まりません。
参考:りんごロイド様
UMDのリッピング
Adrenalineで動作させるPSPゲームのISOデータはPSPのFilerやISO ToolでUMDをリッピングして入手します。
10年ぶりぐらいの作業だったので忘れているかなと思いましたが案外覚えているものですね。
ISOデータをPS Vitaに持っていく作業は地味に面倒だったのが想定外でした。
- UMDをPSPでリッピング
- Memory Stick DuoからパソコンへISOファイルを移動
- VitaShellでパソコンに接続してISOファイルをVitaのメモリーカードにコピー
手順としては上記の流れになるのですが今時Memory Stick Duoのカードリーダーなんて所持しているわけもなくAmazonで購入するハメになりました。
PSPを直接パソコンに接続できれば良かったのですが接続端子が変わった端子だったのでケーブルを持っておらず諦めました。
Windowsで隠しファイルを表示の設定にしているにもかかわらずVitaのメモリーカードの階層が全て表示されなかったのでISOファイルは一度dataフォルダにコピーし、Vitashellで「pspmenyu/game/ISO」(正確なパスはうろ覚えですがこんな階層だったはず)に移動する手間があったのが少し面倒でした。
基本的にはFilerとVitashellの使い勝手は同じ感じでなんとなくわかったので乗り切ることができました。
懐かしのPSPゲーム
作業時間は大体2時間かからないぐらいでHENkakuの導入とAdrenalineのインストールおよびISOファイルの用意ができました。
那由多の軌跡だけはISOファイルが壊れていたのでちょうど実家に帰る用事があったのでついでにリッピングをしてなんとかめぼしいタイトルはインストールできたと思います。
ファンシー、モンハンなどなど懐かしのタイトルを前に学生時代の記憶が蘇ります。
友達と48時間寝ずにぶっ通しでゲームをしていたあの頃は今となってはいい思い出です。
こちらはPhantasy Star Portable 2 Infinityのプレイ画面です。
PSPの解像度が低いのでVitaの画面に合わせるために縦横をそれぞれ2倍に引き伸ばしている関係上グラフィックの荒さが目につきます。
ですが個人的にはPSPの液晶も現代の水準ではかなり荒いのであまり気にはなりません。
こうしてみるとVitaのゲームのグラフィックは本当に綺麗なんだなと改めて感じさせられました。
グラフィックが入り乱れるアクション系のゲームでは荒さが気になりますがイラスト主体のゲームなら画質は比較的綺麗な印象を受けました。
私が何の気なしに手を出して以降数年間ギャルゲーの沼に叩き落とされたAugustの名作「夜明け前より瑠璃色な」を久しぶりにプレイできて満足しています。
登場するキャラクター、世界観、BGMの全てが好きで何回もプレイしたことを思い出します。
PSPは色々な名作が移植されていたのでオタクにとって夢のようなハードでした。
「暁の護衛」や「リトバス」、「Clannad」に「あかね色に染まる坂」などなどすぐに思い浮かべるだけでもこれだけの名タイトルがあります。
大学生になって一人旅に目覚めてからこの手のゲームからは離れていましたが久しぶりにやってみてもいいかもしれません。
ギャルゲーは当時高値で売れたので好きだった夜明けなと暁の護衛しか手元にありませんが今ではPSPタイトルは安いので気になるタイトルは買い直すのもありかも。
社会人になってから自由な時間が限られているので内容を知っている=続きが気にならずのんびりしたペースでできる過去タイトルが楽でついつい同じゲームばかりしてしまいます。
Vitaタイトル自体も安いですし、HENkakuを導入すればさらに安い過去の名作をプレイできるので今からでもPS Vitaの購入を検討してみてはいかがでしょうか?
コメント
コメント一覧 (2件)
> PSPを直接パソコンに接続できれば良かったのですが接続端子が変わった端子だったのでケーブルを持っておらず諦めました。
最近だと百円均一にはスマホに使うMicro-BやType-Cしか置いてないですもんね……
PSPのUSB端子はUSB Mini-Bって言う規格で、スマホでMicro-Bが多用されるようになる前は結構ポピュラーでした。
薄型のスキャナーやポータブルHDD、ポータブルCD/DVDドライブなんかは大体これでしたね。
iPhone 4S時代のDockケーブルも置いていませんし、なかなか旧い規格のケーブルを入手することが困難になりましたよね・・・。
USB Mini-B端子のポータブルHDDが家の片隅に転がっていますが手元にケーブルがないのでデータはお蔵入りしています。
Amazonなどで探せば簡単に手に入るでしょうがそれをしてまで中身を確認したいわけでもないという・・・笑