こんにちは、Yotchanです。
本日はApple Wtchで測定することのできる「洞調律」や「心房細動」がどのような病気であるのか簡単に紹介したいと思います。
「洞調律」とは
Appleのヘルスケアアプリでは「洞調律」はこのように説明されています。
しかし、この説明はあまりにも簡易的すぎるのであまりピンとこない人も多いのではないでしょうか。
洞調律とはざっくり言ってしまうと「心臓が正常なリズムで動いている」ということで、健康な状態であることを指します。
ドクターXで内田有紀演じる城之内先生が手術の最後に「心拍数〇〇、サイナス」というセリフをよく言っていたことをご存知でしょうか?
このセリフの中のサイナスという言葉は洞調律という意味を表しており、心臓が正常に動いているということを一言で説明しているシーンとなります。
心臓は上下左右の4つの部屋に分かれており、上の部屋を「心房」、下の部屋を「心室」と呼びます。正常な心臓では右心房にある「洞結節」という場所から毎分50~100回の速さで規則正しく電気が発生し、この電気が上から下に伝わることで心臓がリズムよく収縮します。心房⇒心室と順に収縮することで血液を効率よく体に送り出すことが出来るのです。このような正常な心臓のリズムを「洞調律」と呼びます。
たちばな台病院
さらに詳しく説明するとこのようになります。
とにかく、洞調律=異常なしという認識で問題ありません。
「心房細動」とは
次に、心房細動は洞調律と比較してAppleの説明だけでもどのような状態であるのか理解しやすいと思います。
「心房」と「心室」の動きがズレてしまっているので「洞調律」から外れた不整脈の状態であると認識するのが一番理解しやすいかもしれません。
調律は英語に訳すとリズムなので、そこから外れてしまうと歪みが生じることがなんとなくイメージできるのではないでしょうか。
心臓は上下左右の4つの部屋に分かれており、上の部屋を「心房」、下の部屋を「心室」と呼びます。正常な心臓では右心房にある「洞結節」という場所から毎分50~100回の速さで規則正しく電気が発生し、この電気が上から下に伝わることで心臓がリズムよく収縮します。心房⇒心室と順に収縮することで血液を効率よく体に送り出すことが出来るのです。このような正常な心臓のリズムを「洞調律」と呼びます。
一方「心房細動」では心房の様々な場所で電気の興奮が不規則に発生することで、心房は毎分約400回の速さで収縮し痙攣したような状態になります。心房から心室への電気の流れも不規則になるため、心臓から体へ送り出される血液のリズムもバラバラになりその結果脈も乱れることになります。
心房細動は60歳以上で発症しやすくなる不整脈で、日本では高齢化に伴いその数が増加しており、約100万人が心房細動をもっていると考えられています。
たちばな台病院
洞調律の項でも引用したたちばな台病院のHPに掲載されている情報がわかりやすかったのでこの項でも紹介させていただきます。
特に動画のコンテンツがイメージしやすいですよね。
心房細動の自覚症状はAppleが紹介している通りなので割愛するとして、心房細動で注意すべき合併症について深掘りしていきたいと思います。
心房細動の危険な合併症
1.脳梗塞
心房細動では心房が痙攣したような状態になっているため、血液が心房の中でよどんでしまい、「血栓」と呼ばれるかたまりを作ります。この血栓が血液の流れに乗ってポンと飛んでしまうと、多くは頭につながる血管に詰まり脳梗塞を発症するのです。このように心房細動によって発症した脳梗塞は非常に重症であることが多く、約12.6%の方で命の危険性があると言われています 3)。
2.心不全
心房細動では心房が正常に収縮しないため心臓から全身に送り出される血液の量が2割程度減少してしまいます。そのため十分な血液が体に供給されず、肺に水がたまったり、足がむくんだり、動いた時や夜間就寝時に呼吸が苦しくなることがあります。これが心不全です。また、速い脈が続くと心臓の筋肉が疲労してしまい血液を送り出す力が低下してしまいます。このような状態を「頻脈誘発性心筋症」と呼び、迅速な心拍数コントロールの治療が必要となります。
たちばな台病院
心房細動で最も危険な合併症は血栓が原因で発症する「脳梗塞」です。
ここで思い出したいのが「心電図App」で注意喚起されている「知っておくべき4つのこと」です。
心電図Appでは心房細動を検知することはできても、その結果生じる「血栓」や「脳卒中」を検知することはできないと明記されています。
そのため、Apple Watchで心房細動を検知された時点では血栓や脳卒中を発症しているのか分からないので速やかに病院を受診することが何よりも重要になります。
「不規則な心拍の通知」だけでなく、心房細動が検知された場合も早急に医療機関に受診するようにしましょう。
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