こんにちは、Yotchanです。
本日は最近話題のポータブルスキャナー「CZUR Shine Ultra」を提供していただいたのでレビューしていきたいと思います。
OCR対応で学習機会の多い人には特に最適な製品です。
CZUR Shineとは
「CZUR Shine」は日本最大級のクラウドファウンディングサイトMakuakeで現在応援購入が可能な多機能ポータブルスキャナーです。
Twitterでこの製品を見かけて大変便利そうだったので個人的に非常に興味がそそられていた便利ガジェット。
CZUR Shine(シーザー シャイン)とは、本や雑誌等を裁断する必要無く瞬時にデジタル化が可能で、WordやExcel、PDFにも出力出来るCZUR TECH(シーザー テック)社の画期的なオーバーヘッドスキャナーです。
https://www.makuake.com/project/czur_shine/
面倒な設定不要!いつでもどこでも、PCに繋いでボタンを押したら1秒でスキャン!
溜まった名刺も一回のスキャンでまとめてデータ化!OCR(光学文字認識)機能で検索にも対応
レコーディング機能で、リモートでのオンライン会議やセミナー、講義にも使える
https://www.makuake.com/project/czur_shine/
CZUR Shineの特徴はなんといっても本のスキャンが一瞬でできるという点にあります。
従来のプリンターでのスキャンでは本をプリンターに挟み、取り出し、ページをめくってまた挟むという途轍もない労力を要する作業でした。
しかし、このCZUR Shineでは本をめくるだけでスキャンが完了するというではありませんか。
今まではスキャンの手間を考えると面倒で実行に移せていなかった疾患ガイドラインの電子化や製品パンフレットのPDF化が捗ること間違いなしです。
それでは、早速スキャンを行っていきたいと思います。
開封の儀
スキャンを始める前にまずはご提供いただいたCZUR Shineを開封していきたいと思います。
段ボール開封用にプラスチックカッターを用意してくれているという細やかな心遣いに感動しました。
私は結構ガサツな部類の人間で、段ボールの開封は素手かハサミで適当に剥がすのが常です。
これからの段ボール開封用にプラスチックカッターを保存しておこうと密かに思いました。
段ボールを開けるとCZUR Shineの箱が姿を現しました。
スキャナーとは思えない独特の外観で非常に興味をそそられます。
ポータブルスキャナーということで持ち運びも考慮しているのか箱に持ち手がついている点は流石ですね。
箱の中身は全部で6点。
- CZUR Shine本体
- マット
- ドライバインストール用CD
- USBケーブル
- フットペダル
- Finger Cots for Book Scanning
こうしてみるとますますスキャナーっぽくない付属品の数々です。
スキャンを開始する前にそれぞれの役割を簡単に紹介したいと思います。
CZUR Shine本体
まずがCZUR Shine本体を見ていきましょう。
こうして本体を実際に見てみるとプリンターというよりはデスクライトの方が近い印象を受けます。
ツマミでライトの明るさを調整ができるようです。
カメラの両隣にはライトが配置されているのでスキャン時に光量が足りないというような事態は発生しないでしょう。
スキャン時の形態に変更してみました。
少し無骨なデスクライトみたいな外観ですね。
CZUR Shineを知らない人が見たら間違いなくデスクライトにしか見えないでしょう。
CZUR Shineはカメラと被写体の高さを2段階に調整できます。
本体を伸ばした状態ではA3サイズの文書を撮影、縮んだデフォルトの状態ではA4での文書撮影にそれぞれ対応しています。
本を見開きで撮影する場合は本体を伸ばしてA3サイズ撮影モードにする必要があります。
本体背面にはパソコンへ接続するためのUSBケーブルとフットペダルを接続するためのUSB-A端子が配置されています。
配線用の穴もあるのでケーブルを踏んで本体が傾く心配はありません。
フットペダル
CZUR Shineで最も独特な付属品といえばこちらのフットペダルでしょう。
このフットペダルを踏むことでスキャナーでの撮影が実行されます。
特に本を見開きで開いている状態では本を押さえていることから撮影のために手を離すことができないので非常に便利です。
Finger cots for book scanning
こちらのパーツは本を見開きで撮影する際に本を抑える際に用います。
このパーツはスキャン時に書類に写らないようになっているので本を見開きで押さえている指が書類に写り込みません。
スキャンしたデータに指が写っていたら気になって仕方がないので細かいところまで配慮されていますね。
USBケーブル
最後に紹介する付属品はパソコンと接続するためのUSBケーブルです。
CZUR Shineでスキャンを実行する際に必須となるのがパソコン用ソフトの「CZUR Shine」という専用アプリケーション。
このアプリケーションを立ち上げている状態でCZUR Shineをパソコンに繋ぐことで初めてスキャンの実行が可能になります。
ケーブルの長さは1.5m程度あるのでCZUR Shineとパソコンがある程度離れていても使用することができます。
使用環境
開封してスキャンの準備ができたので早速本のスキャニングを試してみたいところですが、その前に私の環境を参考までに紹介します。
CZUR Shineを接続するパソコンは私のメイン機であるMacBook Pro 15の2017年モデルです。
今となっては3年前の機種にはなりましたが、まだまだ長く使えるハイスペックなラップトップです。
パワーはあるので連続して書籍をスキャンしても処理がもたつくことはないでしょう。
「CZUR Shine」アプリはレビュー時点で最新のバージョン2.0.2で実行しています。
それでは、実際に使用してみて感じた良かった点と残念だった点を率直に挙げていきたいと思います。
良かった点
スキャンが一瞬でできる
CZUR Shineを利用していて最も良いと感じた点は本当にスキャンが一瞬でできるということ。
フットペダルをはじめとした扱いやすい付属品もありスキャン作業が全く苦ではありません。
特にフットペダルでのスキャンは革新的ですね。
スキャン作業にパソコンのキーボードやマウスに触れる必要がないので手の移動がページめくりのみなので作業効率は最高です。
スキャンした画像の品質も上々で本の実物と並べてみても文字が粗くなっている部分はありません。
1秒でスキャンできてこのクオリティのデータを簡単に作成できるとは・・・。
思っていた以上の性能と使い勝手で脱帽です。
OCR対応PDFやWordにエクスポートが可能
スキャンした画像データはWordやExcel、PDFなどに出力することも可能です。
これらのフォーマットではOCR(光学文字認識)に対応しているので任意のページを簡単に検索することもできます。
私はGoodNotes5で全ての画像ファイルを管理している関係上、「サーチャブルPDF」でデータを出力しています。
GoodNotes5で文書を取り込んだ後に先ほどスキャンした画像データに記載されていた「モノクローナル抗体」で検索をかけるとちゃんと先ほどの文書が検索結果に表示されました。
この機能は簡単に目当てのページにたどり着くことができるので学生だけでなく社会人にもかなり有用ですね。
スキャンしたもののどこにデータを格納したかわからないといった事態を防ぐことができます。
GoodNotes5などのOCR対応のiPadアプリと組み合わせると最強のデータベースを構築することができます。
見開き本モードがある
「CZUR Shine」アプリにはシーンに合わせて撮影モードが4つあります。
その中で最も多用する撮影モードは「湾曲した本」というモード。
本はページが分厚くなればなるほど開いているとページが湾曲してしまいます。
それに伴って通常のスキャナーであれば書類も湾曲してしまいますが、CZUR Shineは湾曲補正機能が実装されているのでフラットな画像データを作成することができます。
本の半ばのページであってもこのように綺麗にフラットな画像を撮影できています。
これはすごい。
ACアダプター不要でUSB電源で動作
CZUR Shineの優れている点は簡便操作での高品質スキャンにばかり注目が集まっていますが、じつはそれ以外でも優れている点はもちろんあります。
その一つがUSB電源で動作するということ。
通常、スキャナーといえばACアダプターがつきものでケーブルだけでも結構な荷物になってしまいます。
しかし、CZUR ShineはUSBケーブルのみで給電できるのでコンパクトかつ使用する場所を選びません。
パソコンさえあればコンセントなしで利用できるという点は大きなメリットといえるでしょう。
デスクライトにもなる
CZUR Shineのスキャン時のライトは普通に明るいのでスキャン用途以外にもデスクライトとしても十分実用可能です。
普段から収納せずに机の上に置きっぱなしにしていてもデスクライトとして使用できるのは思わぬ副産物でなかなか重宝しそうです。
残念だった点
ここまではCZUR Shineの良かった点を挙げていきましたが、残念だった点も見受けらました。
今回、CZUR Shineを提供いただいた際に「忖度などは必要ございませんので自由にレビューをお願い致します。辛口なレビューも製品改良の要と信じております。」とのお言葉を頂いているので遠慮なく評価していきたいと思います。
「CZUR Shine」が固まる
簡便で高品質なスキャンを行えるCZUR Shineは文句なく便利な製品であることに疑いはありません。
しかし、それは「ハード」の話であって「ソフト」では少し違った評価となります。
その理由は専用ソフト「CZUR Shine」がスキャン中に固まって操作不能になることがあるからです。
このソフトはどうもスキャンした画像が50枚前後を超えたあたりから処理落ちするのか読み込み状態のまま固まってスキャンしたデータを取り出せなくなってしまいます。
一度この状態になると画像のような警告が出て操作ができなくなるのでアクティビティモニターから強制終了せねばならなくなります。
アクティビティモニター上では「CZUR Shine」アプリが「応答なし」とはなっていないので私のMacの処理能力不足が原因ではなく、アプリでの画像処理に問題があることは明らかです。
見開き50ページ以上のデータが水の泡になる様はなかなか辛いですね・・・。
私がスキャンしたい疾患ガイドラインは150ページを超えるものが多いのでその半分の時点で固まって何度振り出しに戻ったことか。
50枚に近づいた時点で一度ホーム画面に戻って一時保存をすれば回避できますが、どうせなら手を休めることなくスキャンしたかったです。
クラムシェル時に「CZUR Shine」でスキャンを開始できない
これは「CZUR Shine」アプリの不具合なのかmacOS Catalinaの不具合なのかグレーゾーンではありますが、クラムシェル時にスキャンを開始しようとしてもスキャン画面に移行しない不具合があります。
アプリが正常に動作しないという意味では仮想デスクトップアプリのParallelsでもクラムシェル時には何故か開始されないのでどちらかというとMacが悪い気もします。
クラムシェルスタンドで普段Macを運用している人はスタンドからMacを外して蓋を開いた状態で使用しましょう。
iPad Proには非対応
私はiPad Pro 11と12.9の両方でMagic Keyboardを購入しており、普段のブログ更新や外出先での作業はすべてiPadで行っています。
iPad ProはMacBook Proと同じUSB-C端子を採用しているのでUSBハブさえ使えばCZUR Shineを利用できるかもと期待しましたが、残念ながら対応していませんでした。
それも当然のことで画像の処理を行う「CZUR Shine」アプリはWindows/Macのみに対応しており、iPad版のアプリはリリースされていません。
CZUR Shineのような近未来的なポータブルスキャナーがタブレットとパソコンが融合した存在であるiPadで使えないというのは少し残念に感じました。
CZUR Shineは「ポータブルスキャナー」ということで外出先での利用も想定されます。
そうであるならばモバイル用の作業環境の一つであるiPad Proにも対応していて欲しかった・・・。
無論、CZUR Shineに限った話ではなくiPad Proがパソコンの完全な代替になり得ず、タブレットの限界点が依然としてあるが故の事態ではあります。
iPad Proで外出先で作業をしている人間がパソコンで作業している人の1%いるのかすら怪しいので対応コストに見合っていないことを考えると仕方ないですね。
移動時に本体が伸びてしまう
CZUR Shineを使用する上でハード面で唯一気になる点は本体を移動させるために持ち上げると勝手に本体が伸びることです。
A4撮影モードからA3撮影モードへの切り替えは本体を上に引っ張って伸ばすことで行うのですが、伸縮に際して「ボタンを押しながら上に引っ張ることで伸びる」といったギミックがないので意図しないタイミングで形態が変わるのでヒヤっとすることがあります。
正確には本体サイドにそれらしきボタンはあるのですが、ボタンを押していない状態で持ち上げても伸びてしまうのでいまいち何のためにあるボタンなのか不明です。
まとめ
以上、CZUR Shineの使用レビューでした。
私が使用した上で感じた良かった点、悪かった点は率直に書かせていただきました。
主にソフト面で残念な点が見受けられましたが、ハードの不具合ではないことから今後改善の余地があるので全く気にはなりません。
それ以上に手軽に書籍を電子化することができるというメリットが大きいです。
これでなかなか手を出す気が出なかったガイドラインや文献のインプットが捗りそうです。
iPadを持っている人であればCZUR Shineと組み合わせると最強の学習環境を手に入れることができます。
もちろん、今回は触れていませんが学習だけでなく漫画などの自炊にも非常に有用なので幅広い人におすすめです。
提供:CZUR社
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