こんにちは、Yotchanです。
本日はSolo Pro、AirPods Pro、PowerBeats Proの3つの「Pro」な製品の音質をはじめとした各種スペックを比較していきたいと思います。
全てApple H1チップを搭載
今回、検証に用いる「Beats Solo Pro」「PowerBeats Pro」「AirPods Pro」はいずれもApple H1チップを搭載しているヘッドホン/イヤホンです。
Apple H1チップの特徴はやはりなんといってもApple製品との簡便なペアリングと優れた省電力性があげられます。
日常利用しているApple製品の数が多ければ多いほどその恩恵は大きいです。
私のようにiPhoneを2台、Apple Watchを2台、iPadを3台、Macを1台運用しているようなガジェットオタクには必須のチップと言えるでしょう。
逆に、普段使用しているデバイスが2台以下の人はApple H1チップに必要はありません。
後述しますが、同価格帯で高音質なモデルはいくらでもあるからです。
それでは、まずは各製品のスペックの違いを確認していきましょう。
スペックの概要
今回比較する三製品のスペックの概要は上表の通りです。
定価はどの製品もほとんど変わりません。
また、搭載しているチップやBluetoothの規格も同じ。
バッテリー持ちは本体の大きさが大きくなるに従って良くなるのは当然のこと。
カタログスペックとしては唯一PowerBeats ProのみANCや外音取り込み機能がないことが違いと言えるでしょう。
それでは、これら三製品を日常使いして感じた違いを紹介していきたいと思います。
音質
三製品の音質の順位としては以下の順になります。
- Beats Solo Pro
- PowerBeats Pro
- AirPods Pro
最も音質が良いのはBeats Solo Proです。
AirPods Proではあまり聞こえなかったボーカルの裏の楽器の音がよく聞こえます。
AirPods Proは悪い製品ではないのですが、3万円という価格の割には音が良くありません。
完全ワイヤレスイヤホンで見るならばSONYの「WF-1000XM3」が未使用品を2万円前後で購入できるのでオススメです。
音質やノイズキャンセリング性能はAirPods Proの比ではなく、Apple製品の数が少ないのであれば間違いなくWF-1000XM3を購入した方が幸せになれるでしょう。
一方、PowerBeats ProはAirPods Proよりも明らかに音質が良いので音質を求める人にはオススメな製品です。
音質が一番いいのはヘッドホンのBeats Solo Proですが、ヘッドホンは気軽に持ち運べるかと言われればそうではありません。
イヤホン型でできるだけ高音質なモデルのものが欲しいのであればAirPods ProではなくPowerBeats Proを購入するというのは一つの手かもしれません。
ANC性能
アクティブノイズキャンセリング機能はPowerBeats Proには実装されていない機能なのでSolo ProとAirPods Proでの比較となります。
私が普段利用している上でANC性能が高いと感じたのはSolo Proでした。
その理由としてはAirPods ProよりもSolo Proの方が物理的に遮音性が高いことが挙げられます。
カナル型のイヤホンとオンイヤー型のヘッドホンを比較するとヘッドホンの方が遮音性が高いことは当然です。
完全ワイヤレスイヤホンの中ではAirPods ProのANC性能もなかなかのものですが、スタバで音楽を聴いている時はWF-1000XM3の方がANC性能は高いように感じました。
外音取り込み機能
ANC機能同様に外音取り込み機能もSolo ProとAirPods Proでの比較になります。
外音取り込み機能に関してはAirPods Proの方が声を聞き取りやすいように感じました。
やはり本体の遮音性の高さが関係しているのでしょうか。
余談ですが、AirPods ProとWF-1000XM3の外音取り込み機能を比較するとAirPods Proの方が自然な聞こえ方でよかったです。
WF-1000XM3も欲しくなってきますが我慢我慢。
携帯性
- AirPods Pro
- PowerBeats Pro
- Beats Solo Pro
携帯性の高さで比較するとAirPods Proがダントツの1位です。
ヘッドホンタイプのBeats Solo Proは置いておくとして、イヤホンで比較するとその差は一目瞭然。
PowerBeats Proのケースは巨大で分厚いのでポケットには収まりません。
小さめの鞄であってもかなり存在感があるので普段使っている鞄の大きさも購入前に確認しておいた方が良いかもしれません。
対してAirPods Proは非常にコンパクトで持ち運びが苦になることはないでしょう。
Solo Proはヘッドホンとしてはコンパクトな部類ではありますが、イヤホンと比べるとかなり大きいのでリュックは必須です。
装着性
- AirPods Pro
- PowerBeats Pro
- Beats Solo Pro
装着時の快適性も AirPods Proがずば抜けて1番です。
本体がコンパクトなので軽く、まるでイヤホンをつけていないかのような着け心地です。
PowerBeats Proも装着性はAirPods Proに劣らない程度には良いです。
イヤーフック型のイヤホンであるためランニング中に着用していてもずれることは全くありません。
意外なことにメガネとの干渉もないのでよく運動をする人はPowerBeats Proの方がオススメです。
しかし、ケースの大きさなどを考慮して普段使いでの使いやすさを比較するとAirPods Proに軍配が上がるという印象になりました。
唯一のヘッドホンであるBeats Solo Proはオンイヤーヘッドホンの割には側圧が弱いので比較的装着性が良いヘッドホンです。
下位モデルであるSolo3 Wirelessと比較するとかなり側圧が改善されているのでSolo3 Wirelessで頭が痛かった人は検討の余地ありです。
Solo Proの難点としては頭が大きい人にとっては窮屈であるということが挙げられます。
私は比較的頭が大きい人間なのですが、ヘッドホンを最大まで伸長させた状態でも少し窮屈なので連続して2時間以上使用すると疲れてしまいます。
接続の安定性
- Beats Solo Pro
- AirPods Pro=PowerBeats Pro
接続の安定性を比較したところSolo Proが最も離れたところでも接続が維持されていることが実感としてあります。
自室のMacBook Proとペアリングした状態で台所の冷蔵庫に飲み物を取りに行くとAirPods ProやPowerBeats Proでは接続が切れていました。
しかし、Solo Proは接続が途切れることなく音楽を再生し続けてくれていたので驚きました。
これは本体の大きさと比例してアンテナが大きいのか感度が高いのかいまいちわかりませんが、そんな感じなのでしょう。
使い分け
以上が私が普段使用していて感じた三製品の違いです。
最後に、これらのイヤホンをどのように使い分けているのか紹介して終わりにしたいと思います。
AirPods Pro
私がAirPods Proを利用するシーンは日常生活での普段使いです。
コンパクトでANCや外音取り込み機能のあるAirPods Proは買い物やちょっとした外出には最適です。
外音取り込み機能のおかげでイヤホンを外さなくてもレジで会計ができる点が非常に便利ですね。
音質は少しもの足りませんが、普段使いではしっかりと「聴きたい」というよりは「とりあえずお気に入りの音楽を流しておきたい」というレベルなので許容範囲です。
PowerBeats Pro
私がPowerBeats Proを利用するシーンはランニングなどのワークアウトをする時です。
ランニング中にAirPods Proを使用するのは落として紛失しそうだったので少し抵抗がありました。
そこで、イヤーフック型であり紛失の恐れのないPowerBeats Proをワークアウト専用のイヤホンとして買い足しました。
AirPods Proと比較すると機能でこそ劣りますが、運動中にANCや外音取り込み機能は必要ないので機能の取捨選択が上手なイヤホンであると感じています。
AirPods Proよりも音質がいいのでランニング中の音楽への没入感はたまりません。
iPhoneやApple Watchとのペアリングの切り替えもApple H1チップのおかげでスムーズなので運動中に使い勝手のいい製品です。
ケースの大きささえなければ普段使いしても良いのですが・・・。
Beats Solo Pro
私がBeats Solo Proを利用するシーンはゲーム中や集中したい時です。
まずゲーム中での利用ですが、イヤホン型のAirPods ProやPowerBeats Proでは音の厚みという点で臨場感に乏しいという欠点がありました。
そこで、ヘッドホン型のSolo Proを利用することでゲームの世界観へ浸っています。
また、Solo Proはヘッドホンということで遮音性が高いため装着時は目の前のものに集中することができます。
ヘッドホンを装着するという動作自体が集中のオンオフの切り替えを担っているとでもいう感じでしょうか。
ブログを執筆する際などにSolo Proを装着することで豊かなサウンドを聴きながら集中力を高めて作業しています。
音楽をしっかりと「聴き」たい時はよりハイエンドのヘッドホンであるBose Noise Cancelling Headphones 700や、有線ハイエンドイヤホンのHA-FX1100などで試聴しています。
これらのハイエンド製品はたまに使って感動するのが良いと個人的に考えており、普段使いには手頃なSolo Proが使い勝手の意味でもオススメです。
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