こんにちは、Yotchanです。
本日は果たしてiPad ProにM1チップを搭載した意味はあったのか?と思う話をしたいと思います。
オーバースペックなM1 iPad Pro
2021年モデルのiPad Proの発表を見て多くの人が思ったであろう「そのスペック、何に使うの?」問題。
ミニLEDを採用した12.9インチは置いておくとして、11インチiPad Proについては値段が据え置きなので新規ユーザーからするとスペックの向上は喜びこそすれ責める話ではありません。
旧型ユーザーが新型のiPad Proがオーバースペックだ!と騒ぐのは新型に買い替えることができない僻みでしかないので聞き流す程度で構いませんが、純粋にそのスペックを何に使うのかは気になるところです。
先日のWWDCを見ても特にM1チップのスペックが無ければ実現できなかったことというものは見受けられませんでしたし、その恩恵を全面的に受けるのはごくごく一部のクリエイターのみでしょう。
iPad Pro 2020での課題はハード面ではなくiPadOSというOSが未熟な点であることに尽きるので2021年に新型を出すのではなく、OSの改善を先に行ってから2022年に満を辞して新型発表という流れでも良かったはず。
2018年モデルから2020年モデルへの代替わりはまさにその流れでしたよね。
iPadでもようやくトラックパッド内蔵のMagic KeyboardでMacライクに活用できる!という昨年の興奮が今年のM1 iPad Proでは全くありませんでした。
M1チップをiPad Proに搭載した意義
生産設備や開発コストの効率化
このタイミングでiPad ProにM1チップを搭載してきた理由の一つには間違いなく生産コストの抑制が背景にあると私は考えています。
iPad Proにしか搭載されないAシリーズのX/Zチップを別途開発することは開発チームへの負担や生産ラインを別途設けたりといったコスト面であまり効率的とはいえない状況にありました。
iPad ProはiPadの中でも価格が高いので相対的に販売台数も少なくなるのでできるだけ開発コストは抑えたいですよね。
その観点から考えるとiPad ProにM1チップを搭載したことは必然です。
別途Proモデル用に高性能チップを開発せずとも既に手元にはmacOSを動かせるほど高性能なM1チップがあったからです。
M1チップでiPad用のアプリが動くのはiPad Proにも搭載することを計画していたから。
iPad ProやiMac、MacBook Air/Pro 13で共通のチップを採用することで生産ラインの効率化と大量生産によるコスト削減にも繋がります。
実に合理的。
スペックの向上はユーザーにも恩恵がある
M1チップの採用はAppleだけでなくもちろん、ユーザーにもメリットがあります。
2020年モデルのA12Zでも基本的には不満がありませんでしたがExcelの大容量なピポットテーブル開く際にはモッサリして少しストレスに感じることがありました。
スペックが向上すればこのようなシーンが少なくなるので当然、ユーザーとしてもメリットがあります。
おそらくほとんどの2020年モデルiPad Proユーザーが買い替えの判断をするほどの違いは当面は見込めそうにありませんがハードのスペックに合わせてiPadOSもより進化していくはず。
iPadOS 15でそれが叶わなくともiPadOS 16あたりで新たな革新が起こることを楽しみにしています。
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