こんにちは、Yotchanです。
本日はガジェットに飽きた人が写真やカメラに手を出す理由について、私の体験も踏まえて考察していきたいと思います。
私の場合はカメラが主体ではなく「写真」や「撮影体験」を重要視しています。
最近Leicaを買った人たち
ここ半年ほど毎日カメラ系YouTuberの動画を見ている中でカズさんや瀬戸弘司さんといった著名な方々がLeicaに手を出していて界隈でザワザワしていることを感じています。
彼等が何故Leicaに手を出したのかは個々のチャンネルの動画を見ていただくとして、根底には「写真」と真剣に向き合ったり、他にはない「撮影体験」を経験してみたいといった動機があるように見受けられます。
(カメラという点ではYouTuberという職業柄すでに高機能なミラーレス一眼はお持ちのはずなので)
お二方の動画は普段拝見しているわけではないので正確な心境などは推し量ることはできませんが、私自身も「写真」をカメラで撮るようになったばかりということもあって勝手に親近感を抱いています。
ガジェットに飽きた私が「写真」にハマるまでの軌跡
- 2021.07:RX100M7を購入
- 2022.07:vivo X60 Pro+でカメラスマホデビュー
- 2023.08:鹿児島一人旅でRX100M7に惚れ直す
- 2023.10:RX1RM2を購入して本格的に写真が趣味になり始める
さて、本題に入る前にまずは改めて写真が趣味になるまでの過程を振り返っていきたいと思います。
私のケースではカメラを購入してから写真が趣味になるまで2年の歳月を要していました。
カメラ自体は持っていたけどスマホに出戻り
私のカメラデビューは2021年に購入したSONYの高級コンデジ『RX100M7』でした。
購入当初こそスマホでは到底辿り着くことのできないと思わされる望遠性能の虜になりましたが、撮影時の設定方法などを理解しておらず子供がブレたり白飛びが気になるシーンが多くなってきました。
- 2021.07 vivo X60 Pro+
- 2021.07 vivo X70 Pro+
- 2021.08 vivo X Fold
- 2022.10 Xiaomi 12S Ultra
- 2023.01 vivo X90 Pro+
- 2023.05 HUAWEI Mate 50 Pro
その結果、「スマホのほうが楽」という理由でカメラ性能の高いvivoのスマホに手を出し、中華スマホ沼に沈んで一年以上が経過していくことになります。
カメラで写真を撮ることが楽しかった
そのような状況にありながら再びスマホからカメラへと戻ってきたきっかけは鹿児島での一人旅で「写真が好き」であることを自覚したからです。
鹿児島以前での一人旅では「写真を撮る」というよりは「持っているスマホのカメラ性能のテスト」という側面が強く、「写真」の撮影は手段であって目的ではなく「機材」へ関心の比重が著しく偏っている状態でした。
そのようなマインドであった私が機材である「カメラ」ではなく生み出された「写真」に意識が向いた背景には「欲しいガジェットを全て手に入れて物質的に満たされた」状態であったことが関係していると考えています。
鹿児島の一人旅は私が初めて経験した「買い替えたいスマホがない」状態での旅でした。
純粋に撮りたいと思ったものを手に持っている機材で撮っていく。
その中で一番撮っていて楽しいと感じた機材が『vivo X90 Pro+』や『Mate 50 Pro』のといったカメラ性能が高いスマートフォンではなく、写真に特化したカメラである『RX100M7』でした。
この旅を通じてどうやら私は「スマホにお任せでオート撮影」するのではなく、カメラのマニュアルモードで自分で設定して撮ってRAW現像を行う行為自体に楽しみを見いだせるようになっていたらしいということに気づきました。
スマホで撮影した写真は手軽であるだけに俗に言う記録写真になりがちで後から見返すことはほとんどありません。
一方で自分でマニュアルで撮影してRAW現像した写真は手間暇かけた「作品」へと自分の中で昇華され、何度見返しても当時の情景がありありと浮かんでくるので旅行とカメラの相性は抜群すぎました。
この辺りの心境の変化はvivoのスマホでマニュアルモードで星空撮撮影を行った経験も大きいです。ISOとSSの関係を星空撮影を通して体得できたからこそ『RX100M7』を扱えるようになったのでしょう。
趣味としての「写真」の魅力に気づく
鹿児島での一人旅をきっかけに「写真」が趣味になってからは家族や風景の写真を日常的に撮るようになりました。
- 2023.09 RX100M5A
- 2023.10 RX1RII
- 2023.10 G1 X Mark III
- 2023.12 RX1
その結果、1インチセンサーに限界を感じて『RX1RII』に手を出すなどして環境の整備を行って今に至っています。
カメラさえあれば隙間時間でいつでもどこでも楽しめる「写真」は私のライフスタイルにあっていたことも趣味として定着した要因の一つかもしれませんね。
ガジェットに飽きた人が「写真」に興味を持つ心理
ここまでが写真が私の趣味になるまでの軌跡でした。
これらを踏まえて本日の本題であるガジェットに飽きた人が「写真」に興味を持つ心理について考察していきたいと思います。
物質的に満たされて芸術や文化に関心が移ったのかも
散財の限りを尽くした方々には共感していただけると思いますが、欲しいガジェットをほとんど手に入れると途端に「モノ」に関心がなくなってしまいます。
新型の発表を見ても買い替えるほどの魅力を感じなくなり、「買いたいモノ」がないのにそれまでの散財生活で培われた欲望だけが燻り続けます。
そこで、「モノ」では発散できなくなってしまった欲望を「新たな趣味」で解消しようと試みるわけです。
例えば、気に入った絵を探して家に飾ってみたり、観葉植物を育ててみたり、はたまた楽器や読書に挑戦してみたり。
オシャレなカフェを巡るのもいいですし、映画や舞台を見にいくのもいいし、写真を撮るのも面白そう。
このように物欲から解放された人間は残された欲望に突き動かされて「モノ」ではない芸術的・文化的な趣味に興じがちなのではないでしょうか。
成金ではなく代々裕福な家柄の人々が絵画や美術品といった芸術的なものへの関心が高い理由と関係しているのかもしれません。
Leicaのカメラが欲しい
「欲しいガジェットがない」と言っても庶民の私はまだまだ物欲に囚われているのが事実です。
「写真」が趣味になってくるとやっぱりLeicaのカメラが欲しくなってくるものですし、フルサイズ機で35mm以外の単焦点や超望遠だって体験してみたくなってしまいます。
無尽蔵にお金があれば間違いなく散財の限りを尽くしていることは想像に難くありません。
カメラで写真を撮る理由は「撮影体験」
Leicaのカメラが欲しいという欲望から派生して私がカメラで写真を撮る理由の一つに「撮影体験」が関連していることも自覚しました。
皆様もご存知の通りLeicaのカメラの価格は文字通り次元が違うのでとても新品では手を出すことができませんが、中古で分割購入であればQ2ならなんとか手を出すことができなくはありません。
そこで、Leica Q2の購入を本格的に検討していく過程で私は「Leicaのカメラではなくレンジファインダーの他にはない撮影体験」を経験してみたいだけだったということに気づきました。
Leicaの色味や写りにも当然関心がありますし体験してみたいですが、Q2を買ったところで結局レンジファインダーのM型が欲しくなるのでQ2を買う意味がない。
そもそも、現在愛用しているRX1RIIのポテンシャルも十分に引き出すことができていない状況でカメラを変えても仕方がありません。
将来的にはもちろんLeicaのカメラを手にしたいところですが、私が本当に欲しいのはLeicaでしか味わえない「撮影体験」でした。
スマホからカメラに移行したきっかけも『RX100M7』で撮る方が楽しいという「撮影体験」からでしたしね。
終わりがない「写真」は長続きする趣味
ガジェットと違って「買って触って飽きたら終わり」ではない「写真」は新たな趣味を探している人にとって取り組む価値のある芸術的な要素も内包している趣味です。
自分が撮りたいモノや惹かれる事象から「何を大切にしているのか」といったことが浮かび上がってきたり、写真を上達するための試行錯誤の過程も楽しめるので飽きる気配もありません。
暇な時間で退屈している人は「写真」を始めてみてはいかがでしょうか。
おまけ:「写真」を趣味にしたい人にオススメな本
この記事を読んで写真に興味を持ち始めた人におすすめの本は『カメラじゃなく、写真の話をしよう』です。
この本ではカメラのスペックや選び方といった「道具」ではなく出来上がる「写真」に焦点を当てているので肩の力を抜いて読み進めることができました。
「何でどうやって撮るか」ではなく「何を撮るか」という新たな視点を得ることができたので、「写真を趣味にしたいけれどもカメラは難しい」と感じている人に一読して欲しいオススメの本です。
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